工期: 平成27年5月7日から平成28年3月31日
仕様: 小馬出町御車山の車輪は長年の使用により損傷が著しく、車輪全体のがたつきにより、車軸や独鈷に負担がかかり、新たな損傷につながる恐れがあるため、修理を行う。車輪は三重台八の四輪車で直径1670mm、厚さは外まわりで116mm、材質は檜材である。車輪の外周に幅50mm×厚さ10mmの二枚の鉄輪が鋲止めで嵌め込まれている。車輪中心部の直径426mm×厚さ386mmの車軸取付部より、32本の矢骨が放射状に配置されている。裏側には610mm×127mm~27mmの鉄板が8枚、610mm×55mm~27mmの鉄板が8枚にて固定補強されている。表面は黒呂色仕上げが施され、打ち出しの透かし模様の化粧金具で飾られている。
(修理概要)
錺金具 | 全232枚 洗浄、修復(ヘコミ、亀裂) |
裏側補強金具 | 全32枚 錆落とし、漆焼付け |
車輪木部 | 外扇材7点、矢骨3点、継鎌一式 部材復元新調
外扇材 割れ補修 錺金具の釘穴、裏側補強金具の鋲穴全て 埋め木 |
外周鉄輪 | 全4本 焼嵌め(新調) |
車輪漆塗り面 | 車輪2輪 漆塗替え |
桶 | 新調 |
丸座
(前輪含む) |
全4枚 木材新調
錺金具 5枚新調、1枚部分新調 |