一番街通御車山の車輪は長年の使用により損傷が著しく、車輪全体のがたつきにより、車軸や独鈷に負担がかかり、損傷につながる恐れがあるので4輪全ての修理を行う。 車輪は三重台八の四輪車で直径1640mm、厚さは外廻りで110mm、材質は欅材である。車輪の外周に幅37mm×厚さ15mmの二枚の鉄輪が鋲止めで嵌め込まれている。車輪中心の直径420mm×厚さ390mmの車軸受部より、32本の矢骨が放射状に配置されている。表面の漆は黒呂色仕上げで、打出し模様の金具で飾られている。 |
金具取外し | 取外し後 | 洗浄 | 修復 |
修復 | 修理前 | 修理後 | 金具取付け |
行程
金具取外し → 洗浄 → 修復 →金具取付け
解体 | 新調 | 修復 | 仮組 |
仮組 | 焼嵌め | 鋲打込み |
行程
金具取り外し → 洗浄 → 修復 → 金具取付け
塗剥離 | 布着せ | 下地付け | 塗り |
塗り | 全部材布着せ | 下地付け | 塗り |
塗り | 仕上げ | 仕上げ |
行程
漆塗面剥離 → 下地作業 → 塗り作業 → <焼嵌め> → 木地調整 → 下地作業 → 塗り・仕上げ作業
修理前 | 修理後 |