事例紹介

大型モニュメント修理 銅造阿弥陀如来坐像 (高岡大仏)

dai_img01 高岡大仏は、明治40年に造営事業に着手し、高岡銅器の製造技術の粋を集めて26年の歳月をかけて完成したものです。高さ15.85mというスケールの大きさは、日本三大仏にも数えられ、高岡の象徴となっています。
昭和8年5月3日に開眼式が行われ、昭和56年4月に基壇の新設と大仏の移築工事以来の大修理が行われました。平成19年度の修理工事では、大仏の表面 のひび・割れ・穴等の劣化現象と漏水により、基壇への悪影響も出てきていたことから、大仏本体の補修工事、建物防水工事、寄進者芳名文字板の修復や換気扇 などを取り付けるその他工事を実施しました。

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補修前 劣化調査 抜き取り・内視鏡カメラ 各部の取り外し
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溶接 エポキシ樹脂による補修 補修前のあご部分 銅ロウ溶接
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補修後のあご部分 エポキシ樹脂による
防水処理
着色完了 手直し・仕上げ

行程

仮設足現場設置 → 本体劣化調査(目視・たたき・内視鏡カメラ) →
ひび・割れ・亀裂等の確認 → 各部の取り付け状態の確認 → 本体補修 →
損傷部分の補修・銅ロウ溶接、溶接 → 青銅製金属充填材補修 → 表面仕上げ →
洗浄 → 下地着色処理 → 着色 → 全体手直し・仕上げ(色調の確認など)

※なお、文化財指定の修理については所管される部署の仕様指示に従います。

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