事例紹介

令和2年度 御馬出町御車山松の鉢箱新調工事 完工

<工事名>令和2年度 御馬出町御車山松の鉢箱新調工事

<工事期間>令和2年5月1日~令和3年3月31日

<仕様>
御馬出町御車山松の鉢を収蔵する箱である。蓋裏に「昭和拾壱年5月」の墨書があることから、昭和11年に作られたものであると分かる。杉材でできており、寸法は縦787mm、横785mm、高さ374mmである。長年の使用により木部に破損や摩耗が見られるほか、収蔵物を上部から出し入れする形状に起因し、手で触れる松の鉢縁部の彩色について剥落が起こりやすくなっている。加えて、松の鉢の付属品である台が収納できる構造となっておらず、台については露出した状態で保管されることから、その木地や漆を傷ませる原因となっている。

<修理概要>
昨年度に修繕を行った松の鉢を収蔵する箱を制作。
・各材を木取りし、寸法取り、加工を行い各材を組立。最後は手鉋で細かな部分を仕上げる。
・完了後、町内の方より、箱へ墨書きの記録の要望があり、文化財課と監修者との協議の結果、下記の内容を記すこととなった。※墨書きにおいては、本工事内に含まない。

松の鉢及び台の完工年月  「令和二年三月末復元新調」
胡粉彩色を手掛けた絵師   「胡粉彩色 高島圭史」

記録写真

各材を加工 各材を組立
松の鉢箱

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