<工事名>令和3年度 木舟町御車山車輪金具補修工事
<工事期間>令和3年4月14日~令和3年4月30日
<仕様>
車輪は三重台八の四輪車で直径1660mm、厚さは外まわりで121mm、材質は欅材である。車輪の外周に幅50mm×厚さ15mmの二本の鉄輪が鋲止めで嵌め込まれている。車輪中心部の直径420mm×厚さ454mmの車軸取付部より、32本の矢骨が放射状に配置されている。裏側には600mm×121mmの鉄板が8枚、600mm×58mmの鉄板が8枚にて固定補強されている。表面は黒呂色仕上げが施され、打ち出しの透かし模様の化粧金具で飾られている。
<修理概要>
令和元年度に修繕を行った物件。祭礼時に車輪が列車のレール溝に挟まり、車輪外周及び錺金具が損傷した。今回の修繕では脱落した金具をもとの位置へ取付けるなどの補修を行うこととした。
・錺金具の状況を確認。
・変形した金具を補修。また、車輪の釘穴はエポキシ接着剤を付けた木材を穴へ打ち込み埋木。
・下穴を開け、再度、補修した金具を取付け。
・釘や金具にインクララックを塗布し、完了。