<工事名>一番街送り花制作用具新調業務
<工事期間>令和4年12月12日~令和5年2月13日
<新調作業内容>
・構造確認及び型取り作業
現在使用している送り花切削機一式をお借りし、切削機の構造や桜模様紙切り刃の形状を計測。
送り花切削機の平金物の下に桜模様紙切り刃、その下に切断する紙、その下にゴム板を設置し、力を加えレバーを下ろすことで平金具が垂直におり紙を押し切る構造となっている。
桜模様紙切り刃は、厚み3mm、直径55㎜、高さ30㎜(うち刃の部分が5㎜程)の桜模様の形状。
・制作作業
桜模様紙切り刃は、現物の寸法を測定し、データ化。データを基に外型を作り、鋳造。
材料はSK材(鋼材)を使用。内側は厚み3㎜を残し切削。その後、上部を削り形を整えた。
刃の部分の研ぎに関しては、富山大学芸術文化学部に依頼し、整えた。
送り花切削機は、プレス機の下部を切断、加工を行い、固定する鉄板を制作。錆防止のため鉄板の表面に漆を焼き付けし塗った。
また、桜模様紙切り刃を押し当てる平金具は、現状のものを参考に新規で制作。本体に取り付ける。
すべてを組み合わせ完成。
・完成