事例紹介

二上射水神社の築山行事 四天王・天狗人形新調工事

<工事名>二上射水神社の築山行事 四天王・天狗人形新調工事

<工事期間>令和4年8月1日~令和5年3月31日

<概要>

毎年4月23日、二上射水神社の春季例大祭の日に行われる二上射水神社の築山行事では、境内の三本杉と呼ばれる大杉の前に臨時の祭壇が築かれる。臨時の祭壇には、神を迎える祭祀形式で、曳山の原初形態ともいわれる。斧をかかげた天狗が立ち、時国、増長、広目、多聞の四天王が置かれ、祭壇の周りには桜や木蓮の造花が飾られる。人形は戦後の制作であり、鉄筋を溶接し、藁を巻き付けてサラシを巻き付けたかかし人形となっている。(本体構造部分)従前は四天王像の面が取り付けられていたものの、現況では破損しており使用していない。本体構造部分に直接衣装や兜等をつけており、取り回しがきかない状態になっているとともに、衣装等の取り付け位置が定まりにくい。丸棒鉄筋のため、土台との相性が悪く倒壊の危険性がある。

<工事概要>

人形新調作業:設計図の作成 → 構造体の制作 → 長刀の制作 → 発砲の加工(肉付け)取付確認 → 発砲の最終仕上げ → 和紙の下地付け → 木彫への柿渋塗り → 乾燥 → 仕上げの和紙 → 仕上げの和紙裁断 → 和紙貼り → 脚の部分の木彫完成 → 仮置き台の完成 → 和紙貼り → 木彫部分への柿渋塗り → 最終確認 → 天狗お面内部の加工 → 完成

鎧兜の洗浄作業:汚れ除去 → 金具洗浄 → 艶あげのためクロスにて拭き上げ → インクララック塗布

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