<工事名>平成30年度 高岡御車山守山町車軸修繕工事
<工事期間>平成30年5月2日~平成31年3月20日
<仕様>
守山町御車山の車軸は長さ2910mm、幅195mm×243mm、材には欅の芯持ち材が使われている。車輪取付部は直径105mm、長さ655mmの円形に鉄製のクサビ止めとなっている。轅の突合部は幅142mm×深さ40mmの欠込部となっている。車軸受座金の上に厚さ56mm×直径295mmで唐草模様の化粧車軸受けが装着してある。先端には直径200mm×高さ247mmで丸に蔓と花菱模様の独鈷が飾られる。
車軸は二本の貫で補強固定されており、全長2185mm、幅114mm×高さ90mmで車軸にホゾ差しで固定する。
<修理概要>
後輪の車軸については木材の変形によって車輪との擦れが大きくなり、その状態で長年使用したことで摩耗が見られ、状態が悪い。また、車軸が損傷していることが影響し、車輪の動きにふらつきが見られる。木材は約3cm~4.5cm程下に向けて弓なりに曲がっており、これは車軸が作られた際の材の問題(芯がずれて作られている)であると考えられる。また、車輪カブラ材の上面鉄板について、車軸の変形が原因で車輪留栓との摩耗により5mm程度削れている。
【後輪:復原新調】
【車軸】車軸に使用する欅材は保存会保有のものを使用。
成形・加工・組立・取付
【車輪桶】成形・加工・側面漆塗り
【カブラ上部鉄板】成形・加工・接着取付