| <工 期> 平成22年7月16日~平成23年3月18日
 <内 容>一番街通御車山の車輪は、長年の使用により損傷が著しく、車輪全体のがたつきにより、車軸や独鈷に負担がかかり、損傷につながる恐れがあるので修理を行った。車輪は、三重台八の四輪車で直径1640mm、厚さは外廻りで110mm、材質は欅材である。車輪の外周に幅37mm×厚さ15mmの二枚の鉄輪が鋲止めで嵌め込まれている。車輪中心の直径420mm×厚さ390mmの車軸受部より、32本の矢骨が放射状に配置されている。表面の漆は黒呂色仕上げで、打出し模様の金具で飾られている。
 [金工]
 飾金具の取外し → 裏鉄板補強材の取外し → 飾金具 洗浄 → 錺金具 へこみ・傷等の修復 → 仕上げ(磨き) → 着色 → 漆工作業終了後:裏鉄板補強材の取付け → 飾金具の取付け
 [木工]
 車輪解体 → 車輪 破損部分修復(カブラ、矢骨) → 漆工作業終了後:外周鉄輪の焼嵌め作業 → 最終木地調整
 [漆工]
 漆塗面の除去 → 下地作業 → 塗作業 → 焼嵌め作業終了後:塗作業 → 仕上げ
 <請負者>金工分野 鳥田 稔弘(部会長)
 漆工分野 宮下 勉(部会長)
 木工分野 上野 伸(部会長)
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