工期: 平成24年5月7日から平成25年3月31日
仕様:
通町御車山の車輪は長年の使用により損傷が著しく、車輪全体のがたつきにより、車軸や独鈷に負担がかかり、損傷につながる恐れがあり、修理を行う。
車輪は二重台八の四輪車で直径1,600mm、厚さは外廻りで130mm、材質は欅材である。車輪の外周に幅50mm×厚さ15mmの二枚の鉄輪が鋲止めで嵌め込まれている。車輪中心の直径430mm×厚さ407mmの車軸受部より、32本の矢骨が放射状に配置されている。裏側には190mm×25mm~60mmの鉄板が24枚、410mm×30mm~80mmの鉄板が8枚あり固定補強されている。表面は漆塗りで、すかし彫りの化粧金具で飾られている。
【修理概要】
・錺金具 洗浄、修復(ヘコミ、亀裂) ・裏側補強金具 錆おとし、漆焼き付け
・車輪木部 部材復元新調、割れ補修、埋め木 ・外周鉄輪 焼嵌め
・車輪漆塗り面 漆塗替え ・丸座 漆塗替え
記録:
【解体前】 | 【金具取外し】 | 【解体後】 |